MT4用VPSとしてのAWS設定方法

MT4を運用するにはVPSが最適です。VPSとはバーチャルプライベートサーバーの略で、簡単に説明するとインターネット上の自分専用で遠隔操作可能なPCとなります。

自宅のPCを使ってMT4を稼働させようとすると常時電源を入れておかなければならず、電気代以外にもPCの寿命が短くなります。

AWSとはアマゾンウェブサービスの略で、アマゾンが手掛けるウェブ関連のサービスの総称になります。

今回はAWSのEC2サービスを使用して、MT4用のVPS環境を構築したいと思います。

下記のサイトを参考とさせていただき構築しました。

参考 AWSでWindows VPSを使う方法とある技術者の金融工学(システムトレード)

AWSへのユーザー登録

私はAWSをこれまで使ったことがなかったので、今回ユーザー登録から行いました。

AWSのユーザー登録画面から下記の内容登録を行います。

AWSユーザー登録画面
ユーザー登録開始

Eメールアドレス等の必要な情報を入力し、続行を押します。

個人情報入力画面
ユーザー名、住所登録

アカウントの種類をパーソナルにし、必要な情報を入力します。AWSカスタマーアグリーメントのチェックを入れて続行します。

ここでの注意事項は住所は日本語ではなく英語表記が必要なことです。

注意
住所は日本語表記ではなく英語表記にしないとエラーとなります
カード情報入力画面

カード情報を入力します。

続いて本人確認となります。

本人確認画面
本人確認

携帯電話へSMSを送信して、セキュリティコードを入手します。

認証コード入力画面
認証コード

ポップアップされた上記の画面に認証コードを入力します。

本人確認終了

ここまでで登録完了になります。

続行するとサポートプラン選択になります。

プラン選択
サポートプラン選択

今回は無料のベーシックプランを選択しました。

AWSサービスの設定

EC2サービスを設定して、リモートデスクトップ接続ができるようにします。

まずは画面右上の「コンソールにサインイン」からコンソール画面に切り替えます。

コンソールサインイン画面
コンソールサインイン
マネジメントコンソール画面、仮想マシン起動
AWSマネジメントコンソール画面

仮想マシンを起動するを選択します。

仮想マシン選択画面
マシンイメージ選択

今回はMicrosoft Windows Server 2019 Baseを選択しました。無料利用枠対象のものを選びます。

インスタンスタイプ選択画面
インスタンスタイプの選択

インスタンスタイプ選択でCPU数、メモリ容量を選びます。ここでは無料枠のt2.microを選択しています。1CPU,1GBメモリになります。次の手順へ進みます。

インスタンス性能設定画面
インスタンス詳細設定

ここはデフォルトのまま変更せずに次の手順へ進みます。

ストレージ追加画面
ストレージ追加

記憶容量を選択します。ここでは無料利用枠の30GB、汎用SSD構成を選択しました。

タグ設定画面
タグの設定

キーと値のペアを一つ設定しました。次の手順へ進みます。

セキュリティグループ設定画面
セキュリティグループ設定

ここはデフォルトのまま進めました。

設定内容確認画面
内容の確認画面

これまでに設定した内容の一覧画面です。問題なければ右下の起動を選択します。

するとポップアップが立ち上がりキーペアの作成画面になります。

キーペア作成画面
キーペア作成画面

新規登録ですので、新しいキーペアの作成を選択し、キーペア名を付け、キーペアのダウンロードをして、ファイルを保存しておきます。

その後インスタンスの作成を押します。

インスタンスが無事作成されると以下の画面を表示します。

インスタンス作成

赤枠内の接続を選択するとインスタンスへの接続ポップアップが立ち上がります。

インスタンスへ接続
インスタンスへの接続

まずはリモートデスクトップファイルをダウンロードします。ダウンロードしたファイルは保存しておきます。後でリモートデスクトップへ接続可能なショートカットとして使用できます。

パスワードの取得を選択します。

パスワード取得画面
パスワードの取得

ファイルを選択し、保存しておいたキーペアファイルを読み込みます。

キーペアファイル読み込み
キーペアファイル読み込み後

キーペアファイルが読み込まれたらパスワードの復号を押します。

インスタンス接続、パスワード復号
パスワード復号後

パスワード部分にパスワードが表示されます。このパスワードがリモートデスクトップ接続時のパスワードとなります。

VPSへの接続

ダウンロードして保存したリモートデスクトップファイルをダブルクリックするとリモートデスクトップ接続が開始されます。

下記のような警告が出ますが、接続していきます。

VPS接続
警告

続いて下記の画面に復号したパスワードをコピペします。

パスワード入力
パスワード入力

アカウントを記憶するをチェックしておくと次回以降パスワードが記憶されますのでチェックします。

リモートデスクトップ接続
警告

はいを選択し接続します。

RDP画面
RDP接続後

接続が完了しました。後はシステムが英語になっているので、日本語化します。

VPSの日本語化

通常のWindowsと同様の操作になりますが、地域や言語の切り替えは再ログインが必要になります。この作業のときにシステム電源を切ることは避けましょう。AWSは電源を切ってしまうと、接続先が変わってしまうため、リモートデスクトップへの接続作業が再度発生します。

リージョン変更は以下の画面から行います。

リージョン変更画面
リージョン設定

コントロールパネルからTime and languageを選択し、その中のRegionから変更します。Change system localeを選択します。

リージョン切り替え画面
リージョン切り替え

Japaneseを選択しOKを押すと、restartの指示が出るのでRestart nowを選びます。

しばらく待ったあとに、再度リモートデスクトップ接続しましょう。

つぎに言語を変更します。先ほどと同様にコントロールパネルからTime and languageを選択し、Add languageからjapaneseを選びます。

言語パックインストール画面
Language packインストール

Language packをインストールします。しばらく時間がかかりますが、終了まで待ちます。

インストールが完了すると、言語選択で日本語が選べるようになります。

言語選択画面
日本語選択可能

一旦サインアウトし、再度サインインすると日本語になります。

日本語化画面
日本語化完了

ここまででMT4をインストールする準備が完了しました。AWSアカウントからの作成でしたので煩雑な作業となりましたが、トータル1時間~2時間くらいで設定完了しました。

ローカルPCとのファイルのやり取りはクリップボード経由で行えますので、MT4ファイルをローカルPCでダウンロードしてからコピペするのが簡単です。

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