FX自動売買シグナル以外の最適化 実践USDJPY_BB

以前の記事の最適化手順に従って実際にシグナル以外の要素を最適化してみたいと思います。

FX自動売買 シグナル以外のパラメータの最適化概要

以下の記事のボリンジャーバンドを使ったシグナルから最適化を行っていきます。

FX自動売買 USDJPY日足シグナルの決め方

損切りの最適化

まずは損切りから最適化していきます。

詳細は以下の記事に書いています。

FX自動売買 MT4損切りのプログラム

固定幅によるストップ

固定幅を50~1000pipsまで50ステップで最適化しました。

固定値ストップ最適化一覧
固定幅によるストップ最適化結果

固定幅が350以上は変動がありません。350以上のマイナス方向への変動がなかったことを示しています。

固定幅は350を選択しました。

時間によるストップ

時間によるストップはシグナルを決定するときの経過足数に含まれているため、ここでは最適化は省略します。

反対シグナル発生によるストップ

売りシグナルが発生したときに買いを手仕舞いします。

反対シグナルストップ最適化一覧
反対シグナル発生によるストップ最適化結果

買いポジションを持っている間に売りシグナルの発生がありませんでした。

標準偏差によるストップ

標準偏差期間を60、80、100で、標準偏差倍率を0.5~6.0まで0.5ステップで最適化を実行しました。

標準偏差ストップ最適化一覧
損切りの標準偏差によるストップ最適化結果

標準偏差倍率が2を超えると変化がなくなりました。0.5のときは少しパフォーマンスが上昇しています。

このあとのATRによるストップと比較してどちらかを選ぶことになります。

ATRによるストップ

最適化範囲は標準偏差によるストップと同様としています。

ATRストップ最適化一覧
損切りのATRによるストップ最適化結果

ATR倍率が2を超えると変化がなくなります。標準偏差と比較した結果、今回はATRによるストップを使用することにしました。

ATR期間:100、倍率1を選択しました。

利食いの最適化

利食いの最適化をしていきます。

以下の記事に詳細を記載しています。

FX自動売買 MT4利食いのプログラム

固定幅によるストップ

50~1000pipsまで50ステップで最適化を行いました。

固定幅ストップ最適化一覧
利食い固定幅によるストップ最適化結果

450以上は変化もなく、また固定幅では特に良い結果は得られませんでした。

トレーリングストップ

トレーリングストップ幅を10~50pipsまで10ステップ、最低利益を20~80pipsまで20ステップで最適化しました。

トレーリングストップ最適化一覧
利食いトレーリングストップ最適化結果

どの組み合わせもパフォーマンスが良くなるパターンはありませんでした。

おそらく、トレード時間が3日で必ずクローズするため、トレーリングストップは良い効果が得られないのだと思います。

標準偏差によるストップ

標準偏差期間60、80、100それぞれで、標準偏差倍率は0.5~6.0まで0.5ステップで最適化をしました。

標準偏差ストップ最適化一覧
利食い標準偏差によるストップ最適化結果

わずかですが、パフォーマンスが向上したパスがありました。

標準偏差期間60、標準偏差倍率1を選択しました。

ATRによるストップ

最適化範囲は標準偏差と同様の値で行いました。

ATRストップ最適化一覧
利食いATRによるストップ最適化結果

ATRによるストップは良い結果が得られませんでした。

フィルターの最適化

フィルターを用いて最適化を行います。

以下の記事に詳細が記載されています。

FX自動売買 MT4フィルタープログラム

標準偏差による上限フィルター

標準偏差期間を60、80、100それぞれで標準偏差/価格パーセント1~6%まで1ステップずつで最適化しました。

標準偏差上限フィルター最適化一覧
フィルター標準偏差上限の最適化結果

すこしパフォーマンスが良くなるパスがありました。

標準偏差期間80、標準偏差/価格パーセント4を選択しました。

標準偏差による下限フィルター

標準偏差期間は60、80、100で、標準偏差/価格パーセントは0.2~2.0まで0.2ステップで最適化しました。

標準偏差下限フィルター最適化一覧
フィルター標準偏差下限の最適化結果

良いパフォーマンスとなるパスはありませんでした。

ATRによる上限フィルター

ATR期間を60、80、100で、ATR/価格パーセントを1.0~6.0まで1ステップで最適化しました。

ATR上限フィルター最適化一覧
フィルターATR上限の最適化結果

ATR/価格パーセントが2を超えると変化がなくなりました。また良い結果も得られませんでした。

ATRによる下限フィルター

ATR期間は上限と同じくして、ATR/価格パーセントを0.2~1.0まで0.2ステップで最適化しました。

ATR下限フィルター最適化一覧
フィルターATR下限の最適化結果

シグナル発生から実際に仕掛けるまでの経過時間のフィルター

経過時間を0~2まで1ステップで最適化しました。

仕掛けまでの経過時間フィルター最適化一覧
フィルター経過時間の最適化結果

今回はポジションを持ってから経過足数が3でクローズとしていますので、2までの経過時間しかないこともあり、良い結果は得られませんでした。

ルックバックフィルター

ルックバック期間を40~120まで10ステップで最適化しました。

ルックバックフィルター最適化一覧
フィルタールックバックの最適化結果

パス1はパフォーマンスが大きく向上しました

ルックバック期間:40を選択しました。

曜日フィルター

月~金まで有効、無効の組み合わせで最適化しました。

曜日フィルター最適化一覧
フィルター曜日の最適化結果

有効にするのであれば、パス2が損益/ドローダウン基準、取引回数から判断して良さそうです。

月曜日:フィルタ有効としました。

資産曲線の変化

最後に最適化をする前と後の資産曲線を比較して終わりたいと思います。

シグナル以外の最適化前の資産曲線です。

最適化前バックテスト結果
最適化前資産曲線

次はシグナル以外を最適化した資産曲線です。

最適化後バックテスト
シグナル以外最適化後資産曲線

シグナル以外の損切り、利食い、フィルターと最適化することで資産曲線が滑らかになったのが分かるかと思います。

このような手順を踏むことで、シグナルによって作られた基本特性からより良いパフォーマンスを期待できるEAとすることができます。

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